ミャンマーへ 放置自転車・・・岡山市寄贈

岡山市は26日、放置自転車を有効活用しようと、ミャンマーで医療支援に取り組む同市北区のNPO法人「日本・ミャンマー医療人育成支援協会」に自転車100台を寄贈した。自転車は現地で看護師や助産師の移動手段として使われる。

 

同協会は、医療を通じてミャンマーと交流していた岡山大医学部の教授らが中心となり、2006年に設立。診療所の寄付や、同大学への研修生の受け入れなどの活動を続けている。

 

 岡田茂・同協会理事長によると、ミャンマーでは自宅での出産が多く、病院で診察を受けない妊婦が多いため、新生児の死亡率は日本の約20倍、妊産婦の死亡率は約50倍と高い。そのため、助産師、看護師を自宅に派遣しての指導や出産の介助が必要だという。郊外や農村部では車が通れない道も多く、自転車の寄贈を同市に依頼した。

 

 市街路交通課は、JR岡山駅周辺などで撤去され、引き取り手がなかった自転車から、状態の良い100台を提供。自転車には岡山市から贈られたことを示すステッカーが貼られている。また、市職員有志の寄付で、空気入れ11本も一緒に贈った。自転車は10月にミャンマーに届く予定で、同国の保健省を通じて各地の診療所に配られる。

 

 この日は、市役所で目録が手渡され、大森雅夫市長は「自転車がミャンマーでの医療進歩につながることを期待します」とあいさつ。岡田理事長は「一刻も早く現地で役立てたい」と応じていた。

 

読売新聞 5月27日