東芝エレベータ、ミャンマーに進出-中・低速機を提供

東芝エレベータ(川崎市幸区、松原和則社長、044・331・7100)は、ミャンマー市場に進出する。2014年度中に現地の販売代理店1社に独占販売権を付与し、建設会社などに営業を始める。中・高層のオフィスビルやマンションの建設が進む同国では昇降機の需要が増しており、日系の競合他社も相次いで参入している。当面は中・低速の昇降機を中心に提供し、初年度は10台超の販売を見込む。

 

 東芝エレベータは現在、2―3社の現地代理店の中から選定作業を行っている。条件が折り合えば、1社に対し自社製品の販売や据え付けを行う営業権を与える方針。同国で受注が決まればマレーシアの生産拠点から昇降機を供給する。また据え付け工事の技術やノウハウが必要になるため、マレーシアにある据え付け・保守拠点で代理店の技術者を研修する。

 

 民主化が進むミャンマーでは、安価な労働力を目当てに外資が流入。ビルやホテルの建設が相次ぎ、日系の建設会社も参入している。そこで日系の建設計画への参画を目指すほか、代理店が持つ営業網を活用して受注を獲得する。現在は中・低速の昇降機需要が伸びているが、いずれ付加価値の高い高速製品のニーズも顕在化すると判断。高級機市場の創出に備えて橋頭堡(ほ)を築く。

 

 同業では、三菱電機が三菱商事を通じ昇降機を販売している。三菱商事は今夏にも現地企業と昇降機販売・保守事業を担う合弁会社をスタートする方針で、販売力を強化して18年ごろに売上高15億円を目指す。日立製作所も13年11月に現地に販売代理店を設けており、都市開発が進む同国で拡販する。

 

朝日新聞 5月29日