アジア最後の投資先・ミャンマーを取材しました。

日本からおよそ4,000km。

日本の1.8倍の国土を持ち、近年、めざましい経済成長を遂げているミャンマー。

アウン・サン・スー・チーさんの解放など、民主化が進むのと並行して、経済改革が推し進められています。

 

今、ミャンマーはアジア最後の投資先として、日本をはじめとする、世界各国から熱い視線が注がれています。

椿原慶子キャスターが取材しました。

 

ミャンマー最大都市ヤンゴンは、多くの人、車が行き交っていて、非常に活気であふれている。

金色の寺院は、敬虔(けいけん)な仏教徒が多いミャンマーの人たちにとって、シンボル的存在となっている。

その横には、高層ビル。

 

さらに、街のいたるところで建設中の建物が非常に多く見られる。

市民の生活にも急速に近代化の波が押し寄せている。

その1つが、生活に欠かせない家電。

今、日本の日の丸家電も奮闘している。

 

ミャンマーに到着した椿原キャスターは「なんかムシムシしていて、ちょうど、雨期だから。暑いのに雨が降っていて、日本より湿気がすごい」と語った。

椿原キャスターは、ミャンマー最大の都市ヤンゴンへ向かった。

 

ヤンゴン市内は、雨期で道路が冠水していた。

到着した市街地には、さまざまな屋台が並んでいた。

急速な民主化と近代化が進み、活気にあふれていた。

 

街頭の携帯ショップでは、若い僧侶がスマートフォンを品定めしていた。

その下のショーケースには、韓国サムスン電子のギャラクシーのロゴ。

海外進出で成長する韓国企業の存在感は、ここヤンゴンでも見られた。

市内に住むアウン・ピさん夫婦の自宅で、ここ1年で買いそろえたという家電を見せてもらった。

 

冷蔵庫は、日本の東芝製。

しかし、テレビや洗濯機はサムスン。

その理由は、値段の安さだという。

アウン・ピさんは、サムスンを選んだ理由について、「(テレビは)ソニーの方が好きだけど、高い。自分が買える値段の範囲内なので、サムスンを選びました」と語った。

 

急成長するミャンマーで日の丸家電が勝ち抜く秘策は。

2013年、ヤンゴンに事務所を開いたパナソニックを直撃した。

パナソニックミャンマー支店の前田恒和支店長は「やはり韓国勢。これは避けて通れない競合他社と認識している。その中で、われわれパナソニックの戦略としては、彼ら(韓国勢)が持っていない商品群で戦う」と語った。

 

その目玉は、美顔器やスチーマーなど、日本でも人気の美容家電。

ヤンゴン市内を見てみると、顔に白っぽいものを塗って歩く、多くの人が見られた。

ミャンマーの人は「日差しが強いので、塗ると肌が涼しくなります」と語った。

これは「タナカ」と呼ばれるミャンマーの伝統的な美容法。

 

タナカという木をすりつぶしてできた粉を肌に塗ると、日焼け予防や、にきびなどに効果があるとされている。

女性はもちろん、子どもから男性までが愛用して、多くの人が自宅で自家製のタナカを作っている。

年間を通じて高温多湿のミャンマー。

 

肌を守る美容家電を売り出す戦略に出たところ、販売数は、1年でおよそ2倍になったという。

美顔器を愛用している女性は「肌が明るくなったし、白くなった。毎日使っているわ」と語った。

 

前田支店長は「広いアジアの中でも、このミャンマーという市場は、これから伸びる位置づけになっている」と語った。

急成長するミャンマー市場。

日本企業の新たな戦いの場として、熱い視線が注がれている。

 

市民には欠かせない伝統的な化粧品の中で日の丸家電が頑張っているが、1つ懸念されるのが電力。

 

取材中も、3回ほど停電が起きた。

こういった電力の問題が解決されれば、さらに日の丸家電もミャンマーで普及することになるかもしれない。

 

FNN 6月13日