ミャンマーの教育支援に関わる安倍昭恵夫人に話を聞きました。

今後の成長に世界が注目するミャンマー。

現地の教育支援に深く関わる、日本のファーストレディーにその意義を聞きました。

 

「シュエダゴン・パゴダ」という、ヤンゴンで一番大きな寺院。

ミャンマーでは、敬虔(けいけん)な仏教徒が多いため、夜、薄暗くなっても、多くの人が祈りをささげに来ている。

多くの人にとって、仏教は生活の一部。

街中で見られる僧侶や尼の女性たちにも、市民は最大の敬意を払う。

 

ヤンゴン郊外にある寺子屋。

もともとは、僧侶や尼修行をする少年少女のために作られた寺院が運営する学校。

 

「寺子屋」と呼ばれる学校の教室には、けさを着ている子ども、そして、普通の洋服、制服を着ている子どもが、一緒の教室で勉強している。

 

ミャンマーでは、公立の学校も学費は無料だが、制服代や弁当代、文房具などにお金がかかる。

その点、寺子屋は、そのほとんどが無料なため、身寄りのない子どもや、公立の学校に通えない子どもたちも通っている。

「寺子屋」の教師は「経済的に厳しくて、公立学校から転校してきた生徒もいます。今は(生徒の)いすが足りません。去年は、60人だったけど、ことしは90人に増えました」と話した。

 

ヤンゴンの市街地に近い公立学校の様子を取材すると、寺子屋との格差は歴然。

中流階級の家庭の子どもが比較的多いという学校では、午後4時すぎ、多くの親が車で迎えに来ていた。

 

親たちの車が、学校周辺に駐車するため、夕方、付近の道路は大渋滞。

一方、寺子屋に通う子どもたちの家庭には、もちろん車はない。

 

寺子屋の5年生、テット・コー・チット君(8)。

わらぶき屋根の小さな家に、家族5人で暮らしている。

テット・コー・チット君の母親は「経済的に困っているから、息子は3人とも、寺子屋に通わせています。主人の仕事は大工で、日給500円です」と話した。

テット・コー・チット君は「(好きな科目は?)算数です。(将来の夢は?)学校の先生になること」と話した。

 

そんな夢を持つ、テット・コー・チット君が通う寺子屋に、14日、日本から安倍首相夫人の安倍昭恵さんがやって来た。

2006年からNPO(民間非営利団体)とともに、ミャンマーの寺子屋を支援する活動を行っていて、今回で、ミャンマー訪問は12回目。

別の寺子屋には、プレートに「アキエ・アベ」の文字があった。

 

この校舎は、昭恵さんらの寄付によって建てられた。

ミャンマーを支援するようになったきっかけについて、椿原慶子キャスターが現地で直撃すると、「アジアの子どもたちのために、何かしたいなと思った時に、主人が『ミャンマーがいいんじゃないか』というところから。最初、主人の父の安倍 晋太郎が外務大臣だった時に、(主人も)最初に来たと思うんですが。(ミャンマーは)とても前向きで、非常に親日国(という印象)」と話した。

 

安倍首相のアドバイスを受け、支援を始めたという昭恵さん。

2013年11月、、夫と違う意見を持つこともある、自身の立場について、「(『家庭内野党』とおっしゃっていたが、ミャンマー支援については『一致』?)そうですね。ほかにも、そんなに大きく離れていると思ってはいないですけれど、わたしの意見を言うときは、言っている。(寺子屋の子どもたちは)みんな目をキラキラ輝かせて、とにかく一生懸命勉強したいと」と語っていた。

 

そんな子どもたちの笑顔を、昭恵さんは何枚も写真に収めていた。

昭恵さんは、「ああ、久しぶりにカメラを持つと楽しいわ」、「だんだん、経済が発展してくると、格差が生まれてくるんでしょうね」と話した。

 

安倍首相が就任以来、力を入れてきたミャンマー外交。

2015年には、日本政府と商社などが出資する工業団地が操業を開始するなど、ミャンマーには、今、多くの外国企業が進出している。

 

この状況について、昭恵さんは「安い労働力を求めてというのは、してほしくないと。いつも、ミャンマーに進出したいと思っている経済界の方に申し上げている。対等なパートナーとして、ミャンマーを見てほしい」と話した。

変わりゆくミャンマー。

 

この国の未来は今、熱心に学ぶ子どもたちの成長とともにある。

 

FNN 6月17日