ミャンマーでもウナギの争奪戦始まる

暑い夏を乗り切ろうと、この日に、ウナギを食べる習慣が江戸時代から始まったとされていますが、ニホンウナギは、先月、絶滅危惧種に指定され、将来的に輸出入が規制されるおそれも指摘されています。

 

こうしたなか、注目されているのが、東南アジアなどに生息するまだ絶滅危惧種とされていない種類のウナギで、民主化で国が開かれたミャンマーでもウナギの争奪戦が始まっています。

 

ミャンマーで、天然ウナギの主な産地となっているのが、南部のエーヤワディー川の河口に広がる緑豊かなデルタ地帯です。

 

オオウナギやニホンウナギに比較的近いとされるビカーラ種など複数の種類のウナギが生息しています。

 

地元の人たちは夜、暗いうちにマングローブの根元に網を仕掛け、朝になって網を引き上げる伝統的な漁を続けています。この天然ウナギを使って、先月、ミャンマー最大の都市ヤンゴンでかば焼きにしたうな重などを提供する初めての店がオープンしました。

 

ミャンマーの人たちはほとんどウナギを食べませんが、現地で急増する日本人駐在員などで、にぎわっています。

 

経営者の橋本和明さんは、加工場も造り、将来、ミャンマーのうなぎを日本に輸出することを目指しています。

 

ただ、かば焼きにできる種類のウナギは量が限られているうえに、天然ものだけに皮の固さや脂ののりもまちまちです。

 

また、ミャンマーの天然ウナギの多くはすでに中国に輸出されています。

こうしたことから橋本さんは、日本向けにウナギの養殖事業を始める必要があると考えています。

 

ミャンマー側もこうした動きを歓迎していて、漁業連盟のウィン・チャイ事務局長は、「ミャンマーは、汚染されていない環境や、温暖な気候などの点では、ほかの国よりも将来性が高い」と話し、日本からのウナギの養殖事業への投資に期待を示しています。

 

ミャンマー奥地にまで広がるウナギの争奪戦。

日本の食文化に欠かせないウナギを確保する新天地となるのか、挑戦が続きます。

 

NHK NewsWeb 7月29日