伊藤忠、ミャンマー・インドも開拓 タイ財閥と流通網

伊藤忠商事の岡藤正広社長は資本・業務提携で合意したタイ最大級の財閥チャロン・ポカパン(CP)グループと、中国に続きミャンマーやインドの市場を共同で開拓する考えを明らかにした。食糧や飼料の流通網を共同で構築する。今回の出資先とは別のCPグループ企業への出資も検討する意向を示した。

 

日本経済新聞のインタビューで明らかにした。伊藤忠はCPグループで中国・ベトナムを地盤とするCPポカパンに25%を出資、CPから5%弱の出資を受け入れた。岡藤社長は「過去に様々な業務提携があったが思惑が異なると離れてしまい成功例は少ない」と指摘。CPとは「資本を持ち合えば利益を確保し合う関係となり提携は解消しにくい」と強調した。

 

CPを提携相手に選んだ理由については「発展途上国を開拓する強固なビジネスモデル」を挙げた。農民に土地を担保に融資し養鶏場などを建設、飼料を供給して豚や鶏を買い取るCPの手法は「流通を支配するのに最適」と述べた。今後の協業分野としては「中国などで冷凍・冷蔵の物流網を共同で構築する」と説明。中国以外でもミャンマーとインドで可能な共同事業を検討する考えを示した。

 

伊藤忠の業績は総合商社では三菱商事、三井物産に次ぐ。「上位を抜くには生活消費関連を強化するために中国・アジアで強いパートナーと組むしかないと考えていた」と説明。CPグループが華僑とのネットワークを持ち、中国政府に太いパイプを持つことなどを強調した。

 

日本経済新聞 8月4日