日本政府は、「タイ-ミャンマー国境のターク県における結核センター拡張計画」にかかる総額2,381,800バーツ(約7,850万円)の支援を決定した。
ターク県は、タイーミャンマー国境地域だ。人口の流動性が最も高い地域であり、それに伴い結核患者が増加している。ワンパー結核センターは2013年に設立された、高額の薬剤と長期の観察治療を要する多剤耐性結核患者を受け入れることができる施設だ。
貧困によりミャンマー国内で医療を受けられない人、タイ国内に居住するミャンマー人移民労働者を中心に、外部の医療機関からも多くの患者を無償で治療している。既に入院患者の受け入れ可能人数を超過している。このような状況を改善するため支援が決定された。
それにより入院棟や診察室、救急救命室、太陽光発電システム等が整備される。
地域内で増加傾向をたどる結核の感染を未然に防ぐと共に、カウンセリングルームやキッチン、多目的建物等を整備し、結核患者の精神的な健康を図る目的だ。
日本政府は今後も人間の安全保障のための取り組みを支援していく。
写真提供、在タイ日本国大使館 ワンパー結核センター

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